人生訓

長いあいだ生きているので、自分なりに人生訓のようなものをいくつか持っています。

 

その中に「有名になろうとするな!」というのがあります。

 

たいてい自己顕示欲から有名になりたくなるのですが、これは「自分を認めてほしい」という欲求でもあります。

 

有名になると「有名税」といって、余計なコストがかかってくるのです。

 

本の世界では有名でも、テレビには一切出ない人もいます。

 

本業で卓越した業績を残して、有名になってしまうのは仕方がないのですが、無理やり有名になろうとするのは時間のムダだし、有名になってしまうともっと時間のムダが増えます。

 

私は神社へよく行くのですが、神々の偉大さが分かるにつれ、できるだけ自分を透明にしておきたいという気持ちが強くなります。

 

つまり「有名になりたい」とは真逆の方向に心が向かうのです。

 

「時間に余裕を」という人生訓もあります。

 

短い人生なんだから「何もかも」はムリなのです。

 

やりたいことをどんどん捨てて、本当に「やりたいこと」だけに集中するのが、結局は人生に勝利するコツではないかと思うのです。

 

シンプルライフにして、時間を生み出す工夫も大切です。

 

人との待ち合わせでも、約束の時間の20分以上前には、現地で待っているようにしています。

 

別に勝負するわけではないのですが、先に来ているというだけで「勝負あり」なのです。

 

何かちょっと気の張るパーティーや会合でも、一番最初からいるとその場の雰囲気に

飲まれることがありません。

 

逆に約束の時間に遅れる人とはお付き合いしないというのも、極めて大事なことだと思います。