人生訓の続きです。
「驕るな!油断するな!天狗になるな!」というのもあります。
商売だって頑張ればうまくいくことがあるのですが、如何(いかん)せん、すぐに調子
に乗ってしまうのです。
調子に乗ってすぐに失敗すれば軌道修正も簡単なのですが、困ったことに暫(しばら)くは調子のいいままで推移し、思わぬところで大きな落とし穴が待っているのです。
「山高ければ、谷深し」とはよく言ったもので、私も何度も塗炭の苦しみを味わいました。
自分の商売を振り返ってみて、2勝6敗2引き分けぐらいではないかと思います。
よく倒産もせずに今日(こんにち)まで来たものです。
「孤独を恐れるな!」というのもあります。
群れないで生きると言い換えてもいいのですが、サラリーマン時代、仕事以外での社内でのお付き合いが非常に苦痛でした。
独立したら独立したで、自分以外頼れないという孤独の連続で「それが普通の状態なん
だ」と悟らないと前へ進めません。
どうせ1人で死んでいくのだから、せめて生きている間は縁ある人たちと良い関係を築
いていきたいものです。
若い頃は人脈作りに、いろいろな会に入会したり、ほうぼうの会合やパーティーに顔を出したりしました。
しかしそんなところで作った人脈など、今は跡形も残っていません。
いわば膨大な時間とお金と体力の消耗だったわけで、そんなことをしている暇があるな
ら、もっと本業に力を入れておくべきだったと深く反省しています。