旅人人生

宮崎正弘さんという本の著者がいます。

私の「この著者の本は全部買う」の一人で、多分この人のすべての本を持っていると思います。

中国の現況を書いた本が多いのですが、著者自らが現場に赴(おもむ)き取材しています。

旅好きということもあるのかもしれませんが、例えば中国の新幹線は悉(ことごと)く乗ったそうです。

中国語にも堪能で、新聞には載らないようなことも本には書かれており、この人と一緒に会食をしたら、さぞかし面白くてたまらないだろうなという気がします。

中国関連だけでなく、先日は明智光秀のことを書いた本まで出ました(例によって明智光秀に関連する場所は全部回ったそうです)。

「旅」、「語学」、「執筆活動」など、そのどれをとっても私の興味あることばかりです。

人生の後半戦を「長谷川慶太郎」路線にしようと思っていたのですが、「宮崎正弘」路線に変更するのもアリかもしれません。

私の知人で、東京都港区麻布で居住と事務所を兼ねたマンションを持ち、1年の3分の2を海外で旅している50代独身男性がいます。

それもバックパッカーとかいった貧乏旅行ではなく、ファーストクラスや5つ星ホテルを利用した旅です。

若い頃から働いたり投資したりして築いた資金が旅の原資でもあるのですが、ふつうの人とはちょっと異次元の生活です。

人生後半戦の私にとっても、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ついでに関西弁を駆使して、テーマを持って海外や国内を旅するのは、十分に魅力的な目標たり得ます。

「旅ばかり出ずに、本拠地(本業の場所)をシッカリと固めておかなければいけない」という気持ちがどこかにあるのですが、案外これが行動を阻止する「心のバリア」になっているのかもしれません。

根拠のない思い込みを打ち破っていくというのが、私の新しい生き方でもあるので「旅人人生」を本気で考えていこうかと思っています。

「旅をしているか、本を読んでいるか」のどちらかなんて、なかなかクールなのであります。