株は安い時に買って、高くなったら売ればいい…ということなのですが、これがそう簡単にはいかないのです。
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後年、株価のグラフを見直して初めて「高い」とか「安い」とかが分かるわけで、今の株価が一体どの位置にあるのかは「まるで分らない」と言っても過言ではありません。
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私は毎月、余ったキャッシュフローで株を(大安か先勝ちの日に)購入しています。
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基本的には「買ったら売らない」がポリシーで、一度買ったら買ったことも忘れてずっと保有し続けています。
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所有不動産でもそうなのですが、いま持っている株は「過去に頑張ってくれた自分」から引き継いだもので、今の自分にとってはコストゼロだという考え方をしています。
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相続なども(その考え方の延長で行くならば)受取り側はコストゼロなのです。
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コストゼロなのだから、相場がどう動こうと、そんなに頓着しなくていいわけです。
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ただし借入れがあると、それを返済していかなければならないというプレッシャーが発生し、あんまりノンビリと構えておられなくなります。
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やっぱり無借金に越したことはないわけです。
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今は株価が下がった分、配当利回りが高くなっています。
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一部上場の一流企業でも5%もの配当利回りになっているところが実際にあるのです。
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いま不動産でも年5%の利回りが取れる物件は少なくなっています。
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そうなると(私の本業は不動産屋なのですが)、わざわざ株を売ってまで不動産を購入しなければならない意味は全然ないということになります。
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株は“ほったらかし”でも勝手に配当が入ってくるのですが、購入する銘柄だけはシッカリと吟味しなければなりません。
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配当目当てなので、配当が下がると面白くありません。
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また保有している間に会社が倒産などしては目も当てられません。
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従って有利子負債がゼロで、キャッシュリッチで、配当利回りの高い銘柄を選択するのが賢明ということになります。
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この場合「成長性」には目をつぶる必要が、多少あるかもしれません。