とにかく読んでいく

本の読み方は、人によって“さまざま”だし、それでいいと思うのです。

精読もアリだし、斜め読みも、速読もアリです。

私の読書スタイルは多読。

短い人生なのだから、1冊でも多くの本を読みたいと思っています。

本の中には「目からウロコ」の本もあるし、心底(しんそこ)感動する本もあります。

一方、つまらなくて読むに値しない本もたまにあります。

最初の2ページほど読めば、その本のレベルがわかるので、低レベルの本の場合はあまり時間をかけないようにしています。

ななめ読みは速読の一種でもありますが、本によっては「飛ばし読み」をすることもあります。

新聞や雑誌を最初から最後まで全部読む人はまずおらず(いても1万人に1人ぐらい?)、自分の興味のある個所に限って目を通し、あとは切り捨てているはずです。

本の場合も(割り切って)そういった読み方をしてもいいのだと思うのです。

私の場合、素晴らしい本に出合った場合は、精読するというより、何度も読み返すようにしています。

今までで同じ本を一番多くを読み返した回数は30回ほどです。

こちらに知識がないものだから、読んでもよく分からない分野の本もあります。

そういう時は分からないままに読み進めていくのが正解のようです。

最初は分からなくても、読んでいくうちに徐々に理解できるようになってきます。

書いてあることをすべて理解しなければいけないなどと思っていると、全然読み進めないし、結局は読むのが億劫になって「つんどく」で終わってしまうことが多いのです。

日本古代史なども、当初は暗中模索状態だったのですが、分かっても分らなくても多読しているうちに、ある日、目の前の霧がサアッと晴れていく経験をしました。

日本古代史は、今では私の得意分野になっています。