「街で見た看板に『リノベ中古』と書いてあったけど『リノベ』ってどういう意味?」と母から聞かれました。
「リノベーションの略で、改装という意味」と私。
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確かに「リノベ」なんて言葉は、業界人ならわかるでしょうが、肝心の一般消費者は分からないのではないでしょうか。
ちなみに「リノベーション」のほかに「リフォーム」という言葉も使います。
この両者のイメージや定義は、建築や不動産の業界にいる人でも、それぞれ違っているように思うのです。
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私の解釈は「リフォーム」は壁紙を変えたりする程度の改装で、「リノベーション」は間取りごとスッカリ替えるような大改装です。
ただしオフィス仕様だったビルをホテルに変更した場合でも「リノベーション物件」といった表現を使うことがあるので、やっぱり定義はアヤフヤであります。
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「デンタルクリニック」と書いた看板を街で見かけることがありますが、この言葉を見ただけで「歯科医院」だと分かる人は、案外少ないのではないかと思います。
トラックの横に「〇〇ロジスティック」という社名が書かれていて「ロジスティックとは、はて何だろう?」と思った人もいるのではないでしょうか。
答は「兵站」もしくは「物流」のことです。
「ロジスティック」なんて難しい言葉を使わないで、日本語の社名の方がいいのではないかと、私などは思ってしまいます。
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今までで一番分からなかったのが「〇〇アプレイザル」。
これは不動産鑑定を行う会社(事務所)の名前でした。
アプレイザルなんて言葉を知っている日本人など、まずいないのではないでしょうか。
「名は体を表す」というので、普通に「〇〇不動産鑑定事務所」とでも名付けた方が、お客様にとっても分かりやすいのではないかと思います。
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フランス語を勉強しだして、一番よかったと思うことが、アパートやマンションの横文字名の意味が分かったことです。
マンションなどには、実に多くのフランス語が使われています。
フランス語だと、ちょっとシャレた感じになるのかもしれません。