インカムゲイン投資

不動産や株式への投資には非常に興味があるのですが、やはり最高のものは自分自身への投資だと思います。
フィットネスクラブへ行き、筋力と体力をつけるというカラダへの投資も素晴らしいし、語学や本の多読といったアタマへの投資もかなりのリターンが見込めそうです。

投資の方法も自ずと相性がいい「やり方」というのがあり、自分の能力や性格に合わないテクニックをいくら身につけようと思っても、それは時間のムダなのです。
不動産売買でも、単に仲介を行うだけでなく、自ら購入して売却する「買取り転売」という方法があります。
私の知人の中にもその達人がいるのですが、そのポイントは「目利き力」と「資金調達力」だということが観察していると分かってきます。
そこまで分かっていながら、私自身は買取り転売方式が出来ないのです。
能力と性格が適合していないからです。

ウォーレン・バフェット方式だと、株は売ったり買ったりするものではなく、長期(ひょっとしたら永遠)に保有するもののようです。
そうすると、株式投資金科玉条の如く言われている「株は安い時に買って高い時に売るもの」という言葉自体が、あまり意味を持たなくなります。

購入した株の会社が途中で潰れたりしたら株券はパーになってしまいますが、普通は株の所有者よりも会社の方が寿命は長いように思います。
不動産だと購入したら固定資産税や諸々の維持管理費がかかってきますが、株は維持コストゼロに留まらず、毎年配当まであるのです。
保有しているだけでお金がかかってくるのと、保有しているだけでお金が入ってくるのとでは雲泥の違いです。

不動産だって売り買いで儲けるのではなく、所有する不動産をジックリと育て上げ、その収益を増やし安定させるという方法が、私自身には合っていると最近になって分かってきました。
キャピタルゲイン狙いは狩猟型ですが、インカムゲイン狙いは農耕型なのです。

不動産も株も、売ることを前提にせずに購入していくのが、自分にとっては適しているわけです。
しかしながら途中、低いパフォーマンスのものを売却し、より効率のいい銘柄や収益不動産に資金を集中していくといった動きは当然「あり」だと思っています。