語学学習はオモロすぎる

中国語はすべて漢字で表記されます。
そしてそれぞれの漢字が、4種類のいずれかのイントネーションで発音されます。
それを「四声(しせい)」と言います。
日本語のように、一つの漢字がいくつもの読み方を持っているということはなく、一つの漢字の読み方は一つだけというのが原則です。

中国語の発音はとても難しいのですが、逆に言えば四声さえクリアしてしまえば、全く何の問題もないのです。
そして最近段々と四声が分かってきたのです。
そうすると中国語をマスターしていく道筋が見えてきました。
「一つの言語を習得するというのはこういうことなんだな」と納得できるものが掴(つか)めてきたのです。

フランス語でもそうなのですが、新しい言語を学ぶときは、目で文字を追わずに耳だけに頼り、できるだけ先生の発音どおりをリピートしていこうと心がけています。
各言語によって「こうすればいい」というのも何となく分かってきました。
例えばフランス語は出来るだけキザに話すようにすると「フランス語っぽく」なります。
中国語の場合は力を抜いて、ちょっとアホっぽく話すとネイティブに近い発音ができます(変な差別感はありません、念のため)。

私は語学の天才を目指しているのですが(言ったもの勝ち)、進み具合は相当遅いのです。
一つの課は20レッスンから成り立っているのですが、同じ課を何度も繰り返しています。
「入門」や「初級」あたりをウロウロしているのが現状です。

中国語は漢字の意味が分かるので、言語的な難しさから言うと、日本人は最初からハンディを(100点満点中)50点もらったようなものです。
ところが中国はその漢字を革命後勝手に簡略化してしまい、日本人には何の漢字なのかサッパリ分からないものもあります。

台湾や香港では昔ながらの漢字が使われており、これを繁体字と言います。
それに対し中国本土で使われているのは簡体字です。
繁体字簡体字と日本の漢字を比べた本があったので読んだのですが、日本だって漢字を随分略しているのを知りました。
いずれにせよ、その本を読んでからは簡体字の元(もと)の漢字が分かるようになり助かっています。

いま英語とドイツ語とフランス語と中国語を学んでいるわけですが、毎年それぞれの言語圏を1か所ずつ旅しようという目標が生まれました。
それを励みに毎日地道な学習を続けているというわけです。