頭の悪さを嘆くなかれ!

相変わらず、機嫌よくウェブレッスンを受けています。
昨年の1月からフランス語を始め、今年の1月から中国語を始めました。
つまりフランス語と中国語の開始時期には1年間の差があるのですが、私の中での語学レベルは両方とも同じくらいなのです。
それだけフランス語が難しいと言えるし、中国語が簡単だと言うこともできます。

フランス語は「入門A・B」、「初級A・B」、「中級A・B」そして「上級」と7段階になっています。
「入門A」は挨拶程度の会話なので“あっさり”通過したのですが「入門B」になると途端に難しくなりました。
このまま分からない状態で次のステップに進んでも、混乱するだけだと感じ、納得するまで「入門B」で足踏みすることにしました。

入門Bは全部で20レッスンあるのですが、何と5回も繰り返しているのです。
まだ納得できず、さらに6回目を受ける予定です。
多分10回くらいは繰り返して勉強するのではないかという予想をしています。
面白いことに(面白くないことに)5回目を受けて初めて「ああ、そういうことだったのか」と合点がいくことが結構多いのです。

ドイツ語も習っているのですが、ドイツ語にはドイツ語ならではの拘り(こだわり)があり「どうしてそこまで意固地になるのか?」と思うほど厳格な文法上の約束事があります。
名詞を「男性・女性・中性」に区分することからして“あまり”意味がないように感じています。

フランス語はドイツ語以上に変なクセがあり、例えば主語によって動詞がすべて違う変化をします。
文字に書いているのに発音しないということも少なくなく、フランス語を考えた人は余程「へそ曲がり」だったに違いありません。
授業でも苦し紛れに「当てずっぽう」で答えると、案外「当たって」いることが多く、そういう意味では「フランス語に才能があるかもしれない」と、自分で勝手に勇気づけています。

その点中国語は“おおらか”です。
難しいのは発音だけで、文法的には何の“ややこしさ”もありません。
おまけに文字(漢字)は見たらわかるし、これで上達しない方が不思議です。

私は前世で中国人をやっていたのかもしれませんが、発音は結構うまいのです。
「トェ、トェ、トェ、フェーチャンハオ」と先生からよく褒めてもらっています。
が、30秒後には、いま声に出したはずの文章も発音もすべて完ぺきに忘れてしまうのです。
「頭の悪いことを嘆くなかれ!」というのが「デグチメソッド」の教えの中にあるのですが、さすがに“これでは”あんまりではありませんか。