メンタル・トレーニング

『勝つ人のメンタル』(大儀見浩介・日本経済新聞出版社・850円)を読みました。
著者は学生時代を通じてサッカーの一流選手だった人ですが、現役を離れたあと「心もトレーニングによって強くなる」ということをセミナーで学び、目からウロコだったそうです。

その後、多くの研さんを経て、今ではトップアスリートのメンタルコーチとして活躍。
本書を読んで、目標を紙に書くというのはスポーツの世界でも極めて有効な「勝利への方法」だということを知り、意を強くしました。
またイメージトレーニングの大切さも改めて知ることができました。

一流アスリートでも本番に力が発揮できないケースはいくらでもあるわけですが、オリンピックでメダルを沢山獲得する国はメンタルトレーニングも発達していると言って間違いがないでしょう。
とくにアメリカはこういったメンタル面でのケアが優れている国のようです。

自己啓発のやり方と、スポーツのメンタルトレーニングのやり方とが、極めて似ている点にも興味が惹かれます。
実際、著者もスポーツ関係だけでなく、ビジネスや教育や行政にも、この方法の応用を試み、成功しています。

先日読んだ『ドラゴンノート』という本にも物凄く影響を受け、私自身が自分の夢や目標を書いて書いて書きまくってみようと決意しました。
書けば頭の中でボウッとしていたイメージが、より鮮明になってくるのです。
それによって顕在意識にも潜在意識にも、それぞれがやるべき仕事をハッキリさせることができ、ぐんと行動しやすくなり、かつまた夢の実現がスムーズになります。

特に潜在意識は、顕在意識の数百倍(というより数万倍)の能力を持っているわけですが、方向と目標を示さないと、実力の発揮しようがないのです。
今はまだ潜在意識を十分に活用させている人は、ごくごく一部にしか過ぎないのですが、その活用は道筋さえつければ誰でもできることだと思うのです。

ある本の著者が、年収1億円の人と会うチャンスがあり、きっと”とてつもない”オーラを発揮している人だろうと予想していたのですが、実際に出会ったのはごく普通の何のオーラもない人だったそうです。
もっというと吉本新喜劇池乃めだかさんに似ていたとのこと。
そのミリオネアいわく「人生は思い込みや!」とのこと。

その伝で言うと、書いて書いて書きまくっている間に、自分の夢が「思い込み」になでなってしまうのだと思うのです。
この作業は私だけでなく、会社のスタッフにもやってもらおうと思っています。
私の予想では、始めてから半年で、スタッフそれぞれの能力が3割アップになるのではないかという気がしているのです。
そして1年でほぼ倍になるのではないでしょうか。