本の話

旅に出ると必ず勉強になることがあるのですが、本を読んでも“やはり”必ず何かを得ることができます。
たまに「目からウロコ」の本に出会うこともあるし、ごくたまには「魂が打ち震える」本にも出会うことがあります。
その本と出会ったおかげで一生が変わったという経験は、本好きの人であれば大抵持っているのではないでしょうか。

恩人という言葉がありますが「恩書」という言葉があってもいいぐらいで、その本と出会ったからこそ今の自分があるという体験の持主は少なくないはずです。
この体験がある人は普通に考えても「豊か」で「充実した」人生を歩んでいるはずだし、そんな体験がない人の人生は“やっぱり”ちょっと寂しい気がするのです。

本を読んでいる人と読んでいない人とでは、年月が経つにつれ、精神レベルに圧倒的な差が出てくるのは考えればすぐわかることですが、実は年収にも大きな差が出てくるのです。
優秀な経営者は読書家でもあります。
たまに本をほとんど読まないで成功している経営者もいるのですが、観察していると繁栄している期間がそんなに長くはありません。

人脈という言葉がありますが、本が本を紹介してくれる「本脈」も「あり」だと思うのです。
良書の中で紹介されている本は、やはり読む価値があるケースが多いようです。
同じ波長を持った人たちは引き付けあうといった法則があるのですが、それは本に関しても言えることで、波長が合えば、素晴らしい本がドンドン手元に集まってくるのです。

心の友と認めた人だけに、私の個人図書館をお見せしているのですが、皆さん一様にビックリし、感嘆されます。
なぜならズラリと並んだ書籍から独特のオーラが発せられているからです。
素晴らしい絵画などからも間違いなくオーラが出ていると思うのですが、いい本も同じようにオーラを出すのですね。

中には詰まらない本に出会うこともなくはないのですが、それでもその本から1つぐらいは学ぶことがあるものです。
「1冊の本から1つ学べばO.K.」ぐらいの気持ちで本を読んでいけば気楽でいいかもしれません。
速読とは「役に立つ個所と、役に立たない個所の瞬時の選別」で「役に立ちそうにない個所は読み飛ばす」テクニックのことではないかと最近思うようになりました。
早い話が新聞を端から端まで読む人はいないはずです。