投資家路線

投資家のジム・ロジャースの本を読みました。
ジョージ・ソロスと一緒にファンドを立ち上げて、驚異的なリターンを得た人です。
35歳でリタイアしようと思っていたけれど、実際のリタイアは2年遅れて37歳だったそうです。
そのあとバイクで世界一周したり、あるいは今の奥さんと一緒に今度はクルマで世界一周に出かけたりしています(いずれも本になっています)。

中国の可能性を随分と買っている人で、娘にも小さいころから中国語を習わせています。
アメリカ人ですが、今はシンガポールに居を移しています。
ジム・ロジャースは何かに投資する時、その対象を徹底的に調べるのだそうです。
当たり前の話ですが、その作業なしでは投資なんてあり得ないのですね。

ジム・ロジャーズは読書の大切さを本の中で繰り返し述べており、私は意を強くしました(ちなみに家にテレビはないそうです)。
ウォーレン・バフェットも1日6時間読書していると読んだことがあります。
「経営者」が仕事をしないで本ばかり読んでいては具合が悪いのかもしれませんが「投資家」は本ばかり読んでいてもいいのですね。
これを書いていて、いま腑に落ちました。

ジム・ロジャースは哲学や歴史の大事さも説いています。
それによって大局観を養うことが出来るからです。
またジム・ロジャースだけの特徴かもしれませんが、外国へも“しょっちゅう”出かけています。
私は海外の街の匂いを嗅ぐために旅をしていることがあるのですが、ひょっとしたらジム・ロジャーズの影響を知らず知らずの間に受けていたのかもしれません。

若い頃、同じように会社を経営している友人たちと「『(資産拡大を目指す)商売人路線』でいくのか、『(際立った技術で生きる)職人路線』でいくのか、『(セミナーの講師などで有名になっていく)先生路線』でいくのか、あるいは『(会社拡大を目指す)経営者路線』で行くのかを決めなければいけない」などと話し合っていたことがあります。
その伝で行くと私が目指すのは「投資化路線」であります。

ブログを書いているうちに自分の目指す方向がハッキリしてきました。
34年間も不動産会社を経営してきたので、知らず知らずの内に自分を縛っていたものがあったのです。
その呪縛を解き放ちたいと思うのです。

「自分がやりたいことは『投資家路線』だったのだ」ということが分かると、今まで頭の中でモヤモヤしていたことがいっぺんに整理されました。
もう迷いなく突き進めそうです。