ジニ係数

ジニ係数という指標があり、経済的な格差を表す指標です。
0から1までで表すのですが、0に近いほど平等。
1に近づくほど金持ちが偏っているということになります。
0.4を超えると社会に安定感がなくなり、0.6を超えると暴動に近い騒乱状態になると言われています。

発展途上国は元々ジニ係数が高いのですが、アメリカでも中国でも相当高くなっているという指摘があります。
ロシアでもソビエト連邦が倒れてから、200人ぐらいの人間に富が集中したと言われていました。
「でも昔はツアーリ(皇帝)一人にすべての富が集まっていたので、随分民主化されたのだ」などというジョークもあったぐらいです。

中国の統計は全くあてにならないのですが、ジニ係数は実は0.6を超えているという話もあります。
道理で各地で暴動が起こっているわけです。

日本は世界で一番成功した「社会主義国」と言われているだけあって、経済的格差は他の国々と比べると、極めて小さいように思います。
所得再分配という考え方があっていいのかもしれませんが、あまりに所得税相続税を高くすると、富裕層や経済的実力のある人たちや、あるいは若い人たちが国から逃げ出しています。

政府が嵩(かさ)にかかって増税すると、社会に貢献している人たちが逃げ出すのです。
今は政府どうしの競争の時代であることを為政者は肝に銘じなくてはいけません。
現にシンガポールに移住した日本の富裕層は何人もいます。

私は数多く海外を旅行しているので、日本が一番住みやすい国だということを知っています。
また天皇陛下伊勢神宮を(畏れ多くも)捨てて国外に逃亡できるわけがありません。
しかしながら政治家や官僚があまり調子に乗っていると、極めて大きな反動が来ると思うのです。

私は政治的には社会主義ではないことは間違いがないのですが、体制派であるのかどうかは自分でもちょっと分かりかねるところがあります。
神道にハマっているので、いずれにせよ日本の神々の意向に沿った信条で行こうと思っています。