≪ 経営環境の認識 ≫

原油を始めとする資源価格の上昇や、サブプライム問題から始まった世界的な金融不安により、経済環境が大きく悪化する可能性がある。
1990年代に日本経済は「失われた10数年」を経験したが、同じ現象が世界的な規模で起こると考えられる。
日本はバブル崩壊の先進国なので、すでに経験済み。自信をもって対処が出来るはず。
アメリカ、イギリス、スペインなどで特に顕著であった住宅バブルは、急激に収縮へ向かい、価格は一般住宅で5分の1に、また商業用で10分の1にまで下がることが予想される。
中国経済は、すでに株価などは半分の水準になっているが、オリンピック後はさらに大きな景気後退があるように思われる。
ソウルオリンピックの後、韓国はGDPがマイナス6%になったが、中国はその程度ではおさまらないだろう。
各地の暴動やウイグルによるテロ、また極端な環境破壊や役人の不正や腐敗によって、経済のみならず、国家分裂の危険性も十分に考えられる(たぶん5つぐらいの国に)。
BRICsも社会基盤の弱さや民度の低さが、飛躍への阻害要因になっており、世界をリードする国にはなりにくい。