資産形成は時間を味方に

資産形成には長い時間が必要だと思うのです。
投資は時間を味方につけることがとても大切。
「気が付いたら資産が出来ていた」くらいでちょうどいいのではないかと思います。

何よりも力を入れなければいけないのは、自分の本業であることは間違いがありません。
本業への手を抜いていて資産形成なんて“おこがましい”わけです。

私は不動産と株とで資産形成しようと思っているのですが、両方とも勉強が必要不可欠です。
不動産や株自体についても勉強することが求められますが、経済の大きな動向についても見識を持たなければなりません。
例えばこれからも繁栄していく地域や産業もあれば、衰退していく地域や産業もあるわけです。
これらを無視して正しい投資はできないと思うのです。

昔の日本の高度成長期のように、不動産を持っていたらまわりが勝手に繁栄していき、結果としてその不動産の価値まで上がったということもあります。
自分の努力以外の要因が加わっていくのが投資の醍醐味。
むろん逆のケースも考えられます。

不動業界で私が昔から知っている人たちのうち5,6人が会社を上場させました。
その人たちに共通していることは「とてつもなく仕事ができる」ということ。
しかしながら上場したからと言って安心は出来ないのです。

前回のファンドバブル時に過大な不動産投資をして債務超過になったところも少なくなかったのです。
とてつもなく仕事ができる不動産のプロでも、不動産投資に失敗するのだから恐ろしい。
調子に乗り過ぎてはいけないわけです。

私は不動産の世界には40年近く関わっていますが、株はここ2,3年ほど。
それなりに失敗もし、成功もしています。
体験を通して分かったのが、勉強せずに株に手を出してはダメだということ。
もう一つは「損切り」の大切さです。

私の場合は株を勉強すると言っても本を読むしかあまり手段がないのですが、少なくとも新しく出版される株の本は全部読んでいくつもりです。
不動産も株も、キャピタルゲインではなくインカムゲインを目指した投資が自分のスタイルだということだけは、今ハッキリ分かっていることです。