心理的制限を外す

「一応現役で働いている身だし、毎月の読書量はこんなものでいいだろう」という気持ちで月100冊を読み続けてきました。
最初はそれでも月100冊がなかなか苦しかったのです。
最近は少し生活のリズムを変えたこともあり、余裕が出てきました。

自分の気持ちのどこかで「月100冊」が限界だと思い込んでいるところがあったと思うのです。
つまり自分勝手に設けた心理的制限が100冊以上の読書を阻害していたのです。
だから100冊しか読めなかったわけです。
ひょんなことから、その制限が外れました。

夜の会合や用事で外に出ていて、全く本が読めない日が何日かあります。
そんな日を減らすべきなのです。
会合やパーティーの案内メールが来たとき、多少躁(そう)状態の場合は「出席」の返事を出してしまいがちです。
勉強になる会合の時はまだ許せるのですが、本当に“しょうもない”場に出てしまったときなど、とても後悔するのです。

今は午後8時半から11時半まで読書の時間を取っています。
書斎の机の前に座るのが、8時半を大幅に過ぎてしまうと、途端に読書の効率が悪くなります。
最初に簡単な本でいいから9時過ぎまでに1冊読み終えると、だいぶリズムに乗ってきます。
1冊目でモタモタしていると、これまたリズムに乗れません。
最初が肝心なのです。

後先考えずにインターネットで本をホイホイ注文するものだから、書斎の本棚は未読の本でいっぱいです。
1年間全く本を購入しなくても、読む本に欠くことはないくらい。
本にも旬があり、大抵の本には賞味期限だってあるのです。
だからドンドン処理して(読んで)いかなければなりません。

本を読むスピードももっと速くしたいと思うのです。
司馬遼太郎が本を読むのを見ていた人がいるのですが、1冊15分とのことでした。
私も調子がいい時は、本の1ページの内容がそのまま塊(かたまり)になって頭に飛び込んでくる感覚があります。
あるレベルを超えると、目の動きや頭の理解力などを超えた「霊能力」が働いてくるような気がしています。