投資の姿勢の再確認

株の上げ下げを予測するソフトがあり、それをインターネットで見ることができます。
何でも経験と、会費を払って入会しました。
インターネットでのリアルの解説を聞いていると、株のことは知らないことだらけなので、とても勉強になります。
ただしそのソフトで予測できるのは3日後ぐらいまで。
要するにそのソフトを活用して売買するのは3日以内が勝負ということになります。

私も「上昇予測リスト」の中から、自分に一番相性が合いそうな銘柄を選んで買ってみることにしました。
しかしながら落ち着かないのですね、これが。
インカムゲイン狙いであれば、一度買えば10年は持つつもりで、あとは本業に打ち込めばそれでいいわけです。
けれどもキャピタルゲイン狙いだと、次はいつ売るかを考えなくてはならず、気が気でありません。
たとえ思惑通り自分が買った株が値上がりしたとしても、気も時間も取られるわけで、けっしていい方法ではないということに、すぐに気がつきました。

株は一度買ったら、買ったことも忘れてしまうぐらいでちょうどいいのではないかと思います。
また自分が応援したい会社や、内容がよく分かっている会社の株を買うべきだとも思います。
超低利率の定期預金の代わりに株を購入するわけで、バランスシートがよく、業績が安定している会社を選びたいとも思うのです。

自分には株に対するそういった姿勢があるはずなのに、キャピタルゲイン狙いをしようとしただけで、大袈裟でなく、生活リズムが狂ってしまいました。
幸いキャピタルゲイン狙いで買った株も、配当利回りがよく、有利子負債がゼロなので、この際、長期で保有しようと方針をあっさり変更することにしたのです。
と、簡単そうに書きましたが、ここまで来るのに、相当のエネルギーと時間を使ってしまっています(休みの間の2日間でしたが)。
その分仕事や勉強に集中した方が余程よかったわけです。

今まで保有していた株の価格が、このところ急激に上がってきたので、一度「利食い」なるものをしてみようと、一部を残して売却してしまいました。
確かに利益が出て、気も大きくなったのですが、今度は売却して得たキャッシュをどうしたらいいのかという話になります。
せっかく利益が出たのに、それで高くなった株を買っては何の意味もないわけです。
不動産でも、値上がりした物件を売却したのはいいけれど、そのキャッシュをまた不動産購入にブチ込み、それを繰り返した挙句に相場が崩れ、物件が売るに売れなくなるというケースを山ほど見てきました。
不動産の場合は、膨大な借り入れをしているケースが多いので、余計にタチが悪いわけです。
株でも不動産でも、キャピタルゲインではなくインカムゲインをメインにすべきだということを、今回改めて再確認したという次第です。