大学時代に渡部昇一先生のご本と出会い、その後の自分の人生に大きな影響を受けました。
渡部昇一先生は本来は英語の先生なのですが、歴史を始め、さまざまな分野での名著を物にされています。
また学者なのに経済的なことも蔑（ないがしろ）にされず、おかげで私は物心ともに豊かになれたように思います。
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渡部昇一先生の著書は英語学の専門書を除いて、市販されている分については全部読んでいるはずです。
私の書庫に「渡部昇一コーナー」があるのですが、500冊ほどがズラリと並んでいるのは壮観でもあります。
良い本からはオーラが出ています。
それが500冊も固まって置いてあるわけですから、そのコーナー周辺はとてもいい雰囲気に包まれています。
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マーフィーの法則を書いた大島淳一という著者がいます。
潜在意識に任せれば、歯を食いしばって努力せずとも「眠りながら成功する」ということなのです。
自分の成功したイメージを描くことがとても大切で、素直に無邪気にそれを潜在意識にインプットさえすれば、夢は叶（かな）ってしまうというものです。
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「大島淳一」が実は渡部昇一先生のペンネームであることを、ずっと後で知り、大いに驚いたことがあります。
マーフィーの法則は、知性的な論理の積み重ねからは飛躍したものなので、大学教授と言う肩書では書きにくかったのかもしれません。
私は完全に別の著者だと思って読んでいたのですが、実は大島淳一の著書からも大きな影響を受けていたのです。
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大学生の時に大島淳一の本を読み、英語修得に関する一つのイメージを心に思い描きました。
それは外国の高級レストランで、黒服のウェイターに英語で料理を自由自在に注文している自分自身の姿です。
5年ほど前サンフランシスコに行った時、「フォーシーズンズ」のレストランで食事をしたのですが、料理を注文し終えたあと「このシーンはどこかで見たことがあるなあ」と、ふと不思議な気持ちになったのです。
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ハッと気がつき、思わず声を挙げそうになりました。
それはまさに、以前自分が心の中で思い浮かべたイメージそのものだったのです。
「英語を勉強して、こういうカッコいいシーンを体験してみたいなあ」という思いが、私の場合は30年経って実現したのです。
それはまた物心ともに豊かでないと体験できないシーンでもありました。
