クアラルンプールへの旅 その3

クアラルンプールの観光地を回っているので、いろんな国から来た観光団と出会います。
例えば同じ中国人団体客でも、私にはどこから来たのかイマイチ分からないのですが、ガイドさんはすべて分かっているようでした。
「あれは台湾から」とか「あれは中国本土から」といった具合です。
ガイドさん自身、マレー語や英語のほかに、中国語の方言を3つか4つ使えるとのこと。

私には英語でガイドしてくれたのですが、正直なところ3分の1ぐらいはよく分かりませんでした。
私のリスニング力が低いということはもちろんあるのですが、多少英語に中国語なまりがあったようにも思います。
「語学学習において、けっしてガックリしない」というのは『デグチ・メソッド』の教えでもあるので、3分の2も理解できたと喜びたいと思います。

ガイドさんを雇うと、いろんなことを教えてもらってありがたいのですが、一面、自分が行きたいところへブラブラと自由勝手に行きにくく、ちょっと煩わしいところもあります。
例えば国立博物館へ行った時など、石器時代などあまり興味がないので、私一人ならサッと通り過ぎてしまうのですが、ガイドさんは丁寧に説明してくれます。
一方、経済のことを突っ込んで聞くと、もう一つよく分からない様子でした。

ガイドは朝9時から午後1時まで頼みました。
もちろん事前に日本で予約していったわけですが、クルマ付きで23,760円也。
1時間延長ごとに5,940円が追加されます。
クアランプールの観光地を5,6カ所回ったのですが、確かに車なしでは動きようがありませんでした。

世界の都市や観光地でも、歩いていけるところと、そうでないところとがあります。
例えばニューヨークなどは、ほとんどのところが歩いていけますが、これがロサンゼルスともなれば、車なしではお手上げとなってしまいます。
パッケージツアーならバスが用意されているのですが、私のような個人旅行は歩き以外だと何らかの交通機関を利用しなければなりません。
これがけっこう面倒なのです。

最近はどこの都市でも、観光ポイントを巡回する2階建てバスをよく見かけるようになりました。
観光ポイントのどこで降りても、どこで乗ってもO.K.なのです。
各言語で聞けるイヤホンも貸してくれ(大抵の場合、日本語も入っています)、説明を聞くとよりいっそう街の情報や歴史が理解できます。

観光ガイドやハイヤーを雇うと、チップが必要になりますが、いくらチップを払うかにいつも頭を悩ませます。
欧米の場合は逆にチップの相場のようなものがあり、むしろ簡単なのですが、チップの習慣のないアジアで、しかも物価が日本の何分の一だというところは、一体いくら渡したらいいのかよく分かりません。
仮に千円のチップを渡したい場合でも、現地の感覚で行くと1万円分ぐらいになる場合があります。

このチップの悩みを、以前アメリカ人の英語の先生に聞いたのですが、アメリカ人でもやっぱりいつも悩むと言っていました。
私は迷った場合は、少し多い目に出すようにしています。
もらう方にとっては、多い方がうれしいに決まっているからです。