シンガポールへの旅 その5

今回の旅行でも多くのことを学びました。
その一つが、シンガポールのように飛行時間が7時間もかかるところでも、2泊3日も取れば、けっこう余裕のある旅ができるということ。
ただし関西空港から直行便があり、時差があまり大きくないところという条件があります。

私の場合は全て個人旅行です。
飛行機とホテルだけを先に予約しておきます。
初めての都市の場合は、着いた空港からホテルまでのクルマも手配します。
そうすると飛行機が到着してからホテルの部屋に入るまで、パッケージ旅行で行くより2時間早く済ませることが出来ます。
随分と時間の節約になるのです。

個人旅行の場合は、最低限の英語が出来なければどうにもなりません。
英語は国際的観光業の共通語だからです。
逆に言えば、英語さえ出来たら何とかなるわけです。
自分がおカネを支払う側の英語と、もらう側の英語には大きな差があります。
旅行英語は支払う側の英語なので、ちょっと勉強すればすぐにマスターできるわけです。

私が「生涯6ヵ国語マスター」などという大ボラを吹けるのも、旅行会話レベルを目指しているからです。
日本人は英語が苦手だといわれますが、英語の苦手な人は世界中いっぱいいます。
論より証拠で、ヨーロッパでもちょっと田舎へ行けば、途端に英語が通じなくなります。
ただリーダー層も英語が出来ないというのは、たぶん日本だけなのでしょう。

蔭山英男さんは教育界では抜群の業績を残しておられますが、初めての世界会議に出た時に、参加者の中で通訳を連れてきたのは、自分だけだったそうです。
そうすると、もうそれだけで他のメンバーから敬遠され(ハッキリ言うと馬鹿にされ)、相手にしてもらえなかったそうです。
その後パーティーなどで、片言でいいから積極的に英語を使おうとしだすと、徐々にコミュニケーションが取れてきて、段々と馴染めるようになったとのこと。
だからリーダー層の人で英語が話せない人は、ちょっと具合が悪いし情けないのです。