シンガポールへの旅 その8

シンガポールに限らないのですが、最近は中国人観光客の姿をどこへ行ってもよく見かけるようになりました。
団体だから、よく目立つのでしょう。
ついでに言うと中国人観光客は声が大きいので、すぐに分かります。
一方、日本人の団体観光客はあまり見かけなくなったように思います。

外国に入るといつも、街を走っているクルマとホテルで使われているテレビをチェックします。
ここで日本製が多かったら「日本との経済交流が活発」もしくは「親日国」と見ることができます。
シンガポールでは日本車も多かったのですが、タクシーなどはほとんどが韓国車のヒュンダイ(現代)でした。

海外のホテルのテレビは、最近は韓国のサムスンかLGが多いのですが、シンガポールのホテルはフィリップスでした(ちょっと意外)。
ついでにいうと、海外のトイレには入った時「TOTO」のマークを見つけると、なんだかホッとするのです。
ついついTOTOを応援したくなり、その株を買おうと思ったのですが、流動資産と流動負債のバランスがもう一つだと思えたので、結局まだ買っていません。

シンガポールは基本的には英語ですべてO.K.なのですが、中国語も通じます。
ただし広東語なども幅を利かせており、中国系であっても標準中国語(マンダリン・北京語)が通じない場合も少なくありません。
私が中華料理店で、従業員に使った標準中国語はすべて空振りで、全然通じませんでした。
かわりに日本語の分かるスタッフが出てきて、いろいろと話をしてくれました。

エレベーターの中で、インド人の4,5人のグループと一緒になりました。
全員男性で、ビジネスマンの雰囲気。
彼ら同士で話しているのは間違いなく英語なのですが、とても英語とは思えないような不思議な英語でした。
英語ネイティブの人が、この言葉を聞いたら、どういう感想を述べるのかを聞いてみたい気もしました。

英語というのは、もともとドイツ北部で話されていた一方言なのですが、今や地球のあちこちで使われています。
何も英国や米国だけの言葉ではないわけです。
コミュニケーションの一手段と割り切り、堂々と英語を駆使していきたいものだと思いました。

ニューヨークでの立食パーティーでも見かけたのですが、ビール瓶をそのままラッパ飲みする「風習」がありました(女性もです)。
シンガポールの屋外スタンドでも、そのような飲み方をする外人たちがいました。
アメリカ人だと思います。
私の目には、やっぱり無作法に見えるのです。
いくら軍事力ナンバーワンの国でも、海外でも堂々とこういう無作法をしてもらっては困るのです。

海外から妻にメールをする時は、いつも「カノンは元気ですか?」で始めていました。
カノンがいなくなってしまった今、その書き出しが出来ず、最初の文書がなかなか出てきません。
「子はカスガイ」と言いますが、間違いなく「ペットもカスガイ」なのであります。

わずか3日間の旅でしたが、今回もまた色々なことを学んできました。
「旅と読書」は私の頭と魂の栄養源です。
機会があれば、今後も本をカバンに詰め込んで、どんどん海外に向かっていきたいと思います。