シンガポールへの旅 その7

日経ビジネスに「シンガポールは富裕層の天国」と書いてありました。
確かにその通りで、富裕層にとっては国全体が一流ホテルに泊まっているような感覚です。
税金も安く、気候も温暖(ちょっと暑いですが)、治安もよく、しかも街が清潔で、食べ物がおいしい。
シンガポールはビジネスマンが経営しているような政府で、すべてに効率がよく、これもまた小気味がいいのです。

富裕層や高度な職業人が、国家を選べるような時代に、もうすぐなっていくのではないかと感じるのです。
実力のある人たちが祖国に愛想を尽かし、住みやすい国に移り住んでいくと、国力が低下してしまいます。
政治家や官僚が税金を取ることばかり考えていると、とんでもないしっぺ返しが来るのではないかと思うのです。
実際、日本から製造拠点がドンドン海外へ出て行っています。
また製造業のみならず、日本の上場企業が香港やシンガポールやニューヨークへ本社を移す決断をしても、そう驚かない時代がすぐそこまで来ています。
カネを稼ぐ企業は、どこの国でもウェルカムなのです。

シンガポールの人口は約430万人。
さまざまな人種や民族がいて、出稼ぎの移民も少なくなく、マネジメントクラスやワーキングクラスもいるわけですが、アメリカンドリームのように、下にいるものが上に這い上がって行くといった競争社会のイメージはなく、それぞれの階層の人たちが、それぞれに満足を持って自分たちの生活を築いているといった印象を受けました。

これも日経ビジネスに書いてあったことなのですが、シンガポールの投資永住権を取るには12億円以上の資産があって、その半分をシンガポールで所有しなければならないそうです。
投資家のジム・ロジャースも今はシンガポールに住んでいます。
投資永住権取得は、おいそれと誰にでもできるというものではありません。
しかしまたここで大法螺を吹かせてもらうと、シンガポールの永住権が取得できるぐらいの資産形成を自分の目標としてもいいなと思います。