国際情勢と日本の方向

暮らしやすさという意味では、日本は世界の中でもトップクラスではないかと思います。
街も清潔だし、治安という意味でも安心です。
言論の自由だって守られているし、少なくとも法治主義であって人治主義ではありません。

ヨーロッパを旅すると、コンビニというのをほとんど見かけません。
これは旅行者にとっては不便で、夜間や日曜などにちょっとしたものを購入することが出来ないのです。
コンビニエンスストアは文字通り「便利店」で、立派な都市機能の一つだと思います(ちなみに「ローソン」などの日本のコンビニ会社は、財務内容がよくて配当利回りも高い優良会社が多いのです)。

地政学的にも日本は海に囲まれ防衛面で優(すぐ)れ、しかも右手に北米大陸、左手にアジアを抱え、まさに「両手に花」状態なのであります。
株式投資的に言うならば、ここ数年、経済的に頼れるのは、やはりアメリカと日本に絞られるという気がしています。
ヨーロッパ経済はドイツを除けば、完全に「失われた20年」に突入しているはずです。

今後世界経済で伸びるのはアジア地域だというのは、海外を旅していればすぐに分かることです。
シンガポールなどはもう日本を追い抜いてしまいましたが、都市部分だけで独立し(シンガポールはマレーシアから独立しています)極めて優れた政府を持つと「こうなる」という見本のようなものです。

例えば港湾運営などは、フィーを支払ってシンガポールから運営システムを輸入すればいいのではないかと思うのです。
その他の「行政システム」自体も輸入する(取り入れる)価値はありそうで、コストや効率が格段に違ってくるはずです。

日本は歴史的に見て、中国や朝鮮半島と一定の距離を持って関わっている方が具合がよく、今後もそういった方向が望ましいと感じます。
個々の企業がそれぞれに取引するのはウェルカムなのですが、国と国が無理に近づくこともないのではないかと思うのです。

中国経済が崩壊への最終局面を迎えていることは間違いがなく、今のままで済むはずがないと考えています。
経済だけでなく国家体制自体も崩壊の方向へ向かっており、現に中国の政府高官や富裕層自身が資産を海外逃避させています。
政治経済ともに中国依存の姿勢を見せる韓国も、かなり厳しい状況に追い込まれていきそうですが、日本はそれらの国と十分に間合いを取って、経済破綻に巻き込まれないようにすべきだと思うのです。