健康第一主義

今まで仕事にかこつけて、体の手入れを十分にしてきませんでした。
それどころか、私のように大学の体育会で体を鍛えてきたような人間は、どこか“ちまた”のフィットネスクラブやランニングを軽く見るところがあり、気がついた時には肉体がガタガタ状態になっていることが多いのです。

少なくとも中年ぐらいからストレッチや筋力トレーニングをしていると、還暦以降の体の状態が随分違ってくるはずです。
毎朝6時半からラジオ体操が始まりますが、私の散歩コースでも30人ぐらいの人たちが輪になって体操しています。
そこに参加するだけで健康保険のお世話になる回数が相当減ると思うのです(国家財政のためにも大いにプラスです)。

私も遅まきながら体を鍛え直すことにしました。
下半身の筋力を増加させていくことにより、晩年の車イスは避けることが出来るのではないかと思っています。
年が行くと、何となく下半身が細くなり弱々しくなってきます。
これを「尻欠ける」と呼ぶのだそうです。

年配の男性でも、時たま「鍛え抜いた“ふくらはぎ”」の持ち主がいます。
私は声に出しこそしませんが「参りました!」といつもそれらの人に一目置いています。
年いくと、胸の筋肉よりも“ふくらはぎ”の筋肉方が重要な気がするのです。

健康でなくては仕事ができないので、健康は手段でもあるわけですが、健康そのものが人生の目的とも言えます。
体のケアに時間が取られ、仕事をする時間がなくなってしまうのを、果たして本末転倒と言えるのかどうかは疑問です。
少なくとも還暦以降は体のケアやトレーニング優先でいいのではないかと考えています。

「時間足らない病」なので、自分にはフィットネスクラブへ行くのはムリだと思い込んでいました。
しかしスイミングの時間を15分だけに限ることにより、1時間あれば行って帰ってくることが出来るようになりました。
2時間の空き時間を見つけるのは大変ですが、1時間なら結構可能なのです。

15分間スイミングは次へのモチベーションにつながります。
「もう少し泳ぎたい」の気持ちを持ってプールを上がると、次回が楽しみなのです。
まだまだ泳いでいて「息も絶え絶え」になっている状態ですが、15分だけ泳ぐのであれば、溺れる前に上がってこられるというメリットもあるのであります。