業界の今後とわが社の対策 その7

学校を出てからずっと不動産業界に身を置いて36年、今の会社を始めてからでも30年経ちました。
しかしながら長い間「不動産業の魅力」を忘れていることに、先日気がつきました。
ある勉強会で、不動産業の若手経営者のパネルディスカッションを聞き、改めて不動産業の魅力を再認識したという次第です。

産業や商品には栄枯盛衰があるわけですが、昔から「衣食住」という言葉があるように、これらの産業はなくなることがないのです。
そういう意味では、安心して今の仕事に打ち込んでいけばいいわけです。
もちろんその中身は、時代の移り変わりによってどんどん変化させていかねばならないのですが、「住」そのものは人間が生活していくうえにはどうしても必要なものであることには変わりありません。
こんな恵まれた産業に従事していたことをすっかり忘れていたのです。

また不動産業は、個人が購入する商品の中では、一番値段の高いものではないでしょうか。
高価な商品を扱えるのも不動産業の魅力に違いありません。
不動産業は奥が深く、いくら勉強してもまだまだ学び足らないという側面があります。
法律や税金でも、中途半端な知識では通用せず、相当突っ込んだ勉強をしなければなりません。
やっと山の頂上に達したと思ったら、まだまだそれより高い山があることに気がつくのです。
もうこれでいいということはなく、逆に言えばいくらでも挑戦できるのです。
実はこれもまた、魅力の一つ。

いま電力不足が叫ばれていますが、各戸建やマンションで太陽光発電を行うならば、あっという間に原発の発電量を上回るという話を聞いたことがあります。
これなども不動産業界や建設業界が本気で取り組んでいくべき課題ではないかと思うのです。
太陽光発電の設置は、日本のGDPを押し上げる要因にもなります。
節電にも効果があり、景気のアップにも貢献するわけですから、今後の経済政策をこれに絞ってもいいのではないかと思うほどです。