たまたま不動産屋

私は自分の意志ではなく、偶然に不動産に関わる仕事に就いたのですが、これが今から思えば大正解でした。

「二黒土星(じこくどせい)」が私の九星なのですが、これに相応(ふさわ)しい職業が不動産業とのこと(ほかには建設業や農業などもあります)。

持って生まれた運勢をそのまま歩んでいけているのは、ラッキーと言うべきなのかもしれません。

経済が成熟してくると、その国の産業が金融や不動産の方に移行してきます。

例が適切かどうかわかりませんが、かつてのソニーは製造業の最先端を行っていました。

が、今は保険や銀行などの金融部門が収益の柱になっています(もう一つの柱はゲーム)。

ソニーは今は不動産業にも進出しており、新しいシステムで業界に風穴を開けるかもしれません。

余談ながら、30年ほど前に三井不動産が不動産仲介業に進出しようとした時、既存の仲介業の組織から猛反発されたことがあります。

が、今はどの都市でも大手仲介業者が普通に営業し、なくてはならない存在になっています。

会社も個人も儲かれば不動産を購入する方向に向かいます。

収益不動産事業(賃貸オーナー業)は片手間でもでき、資金に余裕のある会社や個人にとって打ってつけの投資であることは間違いがありません。

が、知識や経験が乏しいと、失敗することもあるのです。

そんな時に信頼して相談できる人がいると、どれだけ安心なことでしょうか。

不動産を購入するには大きな決断と大変なエネルギーが必要です(お金も必要ですが)。

普通の人が不動産を購入するというのは、マイホームも入れて、一生に3回あるかどうかぐらいではないかと思います。

私はたまたま不動産業に従事していたので、自分の意志で(当事者として)不動産を購入した経験が多分100回以上あります。

やり手の不動産営業パーソンでも、売るのは得意でも、自分が買う経験はあまりないのではないかと思うのです。