業界の今後とわが社の対策 その8

不動産に限らず、ネット販売が花盛りです。
ネット情報が、広告媒体の中で今後もシェアを占めていくのは間違いがありません。
先日の不動産の勉強会でハッと気づかされたことがあります。
それは「不動産業界においては、ネットに特化していると先細りになる」ということです。
なぜならネットでは「売り」が取れないから。

「買う」もしくは「借りる」の集客はネットでいいのですが、「売る」もしくは「貸す」の受託はネットでは取れません。
「『集客』はデジタルで、『受託』はアナログで」というのが現時点での実情です。
アパートや賃貸マンションの受託は、パソコンの前で仕事をしていても成果はゼロです。
やはり足で稼がなければならないのです。

以前「パトロール」と称して、定期的に街を歩き回っていたことがあります。
街を歩き回ると、やはり何らかの情報が入手できるのです。
徒歩でもいいし、自転車でもいいと思うのですが、もう一度初心に戻って再開していこうかと考えているところです。
街の変化を見るのは、けっこう面白いことでもあります。

ハガキや手紙を駆使して顧客の繋ぎ留めや獲得を図る営業手法があります。
これもかなり有効な方法なのですが、思った以上に時間がかかります。
手間や時間をかけて仕事をするのは、まさに「アナログ」そのもので、これを貫く根気があるかどうかで成否は決まります。
ただ「ネット」ででも仕事をし、アナログ手法でも営業を行うとすれば、時間が到底足りません。
私の場合、体力も持ちません。
アナログとデジタルのバランスも必要だし、どちらか一方、自分の得意な営業パターンを確立してしまい、もう一方をそれで補えるところまで持っていくべきなのかもしれません。