賃貸管理のパネルディスカッション

賃貸管理業でのさまざまな工夫をパネルディスカッションで勉強しました。
例えば、今はインターネットでの集客が激増しているので「ネットの写真を良くする」ことの大切さ。
部屋のクロスの色も目立つ色にして(黄色や赤もあるようです)、「インターネット映え」するようにするのだそうです。
ただしユーザーが気に入らない場合は張り替えることもO.K.で、その費用は自社(管理会社)持ちなのだそうです。

案内に際しては、見た目が悪いところや、入った雰囲気が悪いところは全部直し、清潔感を打ち出すとのこと。
考えてみれば当たり前の話なのですが、現実にはあまり出来ていないことが多いのです。
ゴキブリの死骸などが転がっていたら、完全に幻滅です。

長い間空き室が続くと、条件を変えたり、リフォーム工事をしたりする必要が出てきます。
そういったことをオーナーに提言するのは、営業担当にとっては“やや”苦痛でもあります。
あんまり交渉するとオーナーに悪い気がするという心理的ネックが営業マンにはあるからです。
しかし「提言して管理契約が外されたことは全くない」とはパネラーの経験談
むしろ提言しないと「何もしてもらえない」との不満がオーナーに残ります。
多少の勇気をもって提言するが正解のようです。

案内をタクシーで行っている会社もありました。
営業車のコストとタクシー代とを比べると、実はタクシー代の方が安いというケースもあります。
事故のリスクまで考えると、圧倒的にタクシーの方がいいという結論が出るかもしれません。
営業マンもタクシーだとコスト意識が高まり、案内に気合が入るはずです。

定期的に行うセミナーで、既存のオーナーとのコミュニケーションを取ったり、新規の受託につなげている管理会社もありました。
また営業の計数管理を行い「1か月に査定書を何件出したか」や「オーナーに何人会ったか」を数字で求めている会社もあります。

「スタッフレスショップ」という不動産の無人店舗が出てきています。
店舗面積はわずか2〜6坪なのです。
2人がけのシートで画面に向かい、あまり周囲を気にすることもありません。
ショッピングモールの一角にスペースを取っているのですが、潜在顧客まで気軽に入れるというメリットがあります。
人件費・家賃・広告費が有人店舗と比べると格段に安く、ユーザーにとっても楽しみながら部屋探しができるというメリットがあります。
何か質問がある時は、テレビ電話で担当者と話をすることもできます。
無人店舗は有人店舗の10倍の来店があるとの報告もありました。