シンガポールへの旅 その6

セントーサ島へ。
10年ほど前に行ったことがあるのですが、この時はひじょうに印象が良かったのです。
今回もう一度行くことにしました。
以前と違うところはカジノができたこと。
そのほかにも色々なリゾート施設ができているようで、以前訪れた時とは様変わり。
カジノの入り口に着くまで、今まで見たこともないような巨大な地下駐車場を通りました。
何千台と入る規模なのですが、タクシーのドライバーによると「いつもいっぱい」とのこと。

パスポートを見せてカジノに入ります。
カジノ自体も相当大きく、ちょっと回っただけではその規模がよく分からないぐらい。
カジノ客は中国系の人が大多数で、白人はほとんどおらず、イスラム系の人も皆無。
日本人も全く見かけなかったように思います。
カジノは紳士淑女の社交場というイメージが私にはあったのですが、雰囲気的にはパチンコ屋を多少上品にした感じ。
男性だけでなく、オバちゃんたちもけっこう賭けを楽しんでおりました。

中国人は賭けごとが大好きなようで、マカオのカジノも中国本土の人たちが大挙してやってくるため、遂には売上が本場ラスベガスを抜いたとの話も聞いたことがあります。
シンガポール政府も観光の目玉としてカジノをオープンさせ、実際予想以上の莫大な収益を上げているようです。
「だがねぇ」というのが私の観想。
私自身が賭けごとに馴染めないため、あまりいい印象を持たなかったのだと思うのですが、カネのために国家がそこまでする必要があるのかどうか?
シンガポール植物園での「森林浴」で心が洗われたのに、ここではまさに「人民欲」。
この波動の違いは、正に「天と地」(天国と地獄)程の差があるように感じるのです。

セントーサ島には、ほかのエンターテイメントやリゾート施設もたくさんあるはずなのですが、規模が大きすぎて、どうすればいいのかよく分からないのです。
ユニバーサルスタジオがあることを知り、この際入ってみようとチケット売場へ行ったのですが、今日のチケットは売り切れとのこと。
人数制限でもして、一定以上の人数は入れないようにしているのでしょう。
ユニバーサルスタジオを甘く見てはいかんのです。

セントーサ島のいたるところが、今なお開発中で、あちこちで工事現場を見かけます。
歩いていると太陽が照って、とても暑いのです。
いずれにしても、よくまあこんな暑いところで、立派な施設を築いていったものだと、つくづく感心しました。
何が何だか、もう一つよく分からないまま、サントーサ島を後にすることにしました。
完全に未消化。
たぶん10年後ぐらいにまた来ると思うのですが、その時までにどう変貌を遂げているか楽しみでもあります(でもカジノは行かんで)。