シンガポールへの旅 その2

今回シンガポールの旅の間に読んだ本は15冊。
新潟へ新幹線で行った時と冊数は変わりません。
しかしながら今回もまた本から相当刺激を受けました。
「本を読むと人生が変わる」のは当然で、それも圧倒的に良い方へ変わるわけですから、どうして本を読まない人がいるのか不思議なぐらいです。

旅に出ると、それも特に海外旅行だと、新鮮な異文化を数多く体験します。
その時はあまり気がつかなくても、それがやがて自分の中で熟成していき、いつか素晴らしいアイデアとしてアウトプットされることがあります。
そういう意味では「本」も「旅」も同じ効果を人にもたらすのではないでしょうか。

シンガポールへのフライトは、行きが7時間強、帰りが6時間弱かかります。
でも読書という意味ではちょっと物足りないのです。
やはりヨーロッパや北米の東部のように、12時間ぐらいかかる方がジックリと読書に励めるように思います。
片道で10数冊の本を読み「帰りの本が足りるだろうか?」と少々心配するぐらいの方が心の充実感は大きいのです。

今回は働く仲間との旅行で、私にとっては一番リラックスできる旅でもあります。
が、一番強烈に刺激になるのが一人旅。
「本を読むために旅に出る」が私の海外旅行のテーマなので、あまり“ややこしい”乗り換えなどがあると、それだけでヘトヘトになってしまいます。
故に日本から直行便が出ているところが、ちょうどいい旅先になります。

ゆったりとファーストクラスの座席に身を沈めながら本を読むというのが私の夢でもあります。
ファーストクラスに躊躇(ちゅうちょ)なく乗るためには、やはり不労所得しかないという結論になるわけです。
額に汗して働いたお金だと、もったいなくって、とてもじゃないけどファーストクラスには乗れません。

今回は先進国のシンガポールへ行ったわけですが、どうしたらそんなに発展できるのかを真剣に考えざるを得ませんでした。
たまたま”ちょうど”同じぐらいの大きさということで、比較して大変申し訳ないのですが、淡路島の人口は15万人で、それに対しシンガポールは540万人です。
しかも一人あたりのGDPは日本を抜いています。

シンガポールには第一級の観光施設が次々と建設され、世界中から観光客を呼び寄せています。
高層ビルが建ち並び、そこでは世界トップ級の金融ビジネスが営まれています。
淡路島はまったくそんなことはありません。
ひとえにカリスマ・リーダーがいるかいないかの違いなのかもしれません。

リークアンユーという秀逸なリーダーの存在が経済的大成功を導いたのは間違いがありませんが、ひょっとしたら小さな国だからこそ上手に発展できたということが言えるのではないかと思うのです。
マレーシアの一部のままでは、今ほど繁栄してなかったかもしれません。
だいぶスケールは違うのですが「小さなエクセレントカントリー」がシンガポールであるとしたら、当社は「小さなエクセレントカンパニー」を目指したいと思うのです。