『運を味方にする』(片桐ロッキー寛士・幻冬舎・1,200円)という本を読みました。
著者はラスベガスの大型カジノでディーラーをしている、数少ない日本人の一人です。
私は運というものがどういうものなのかを、ずっと研究しているのですが、カジノという最も運が左右しそうな場所で働いている人の本は大いに参考になりました。
*
運は波のようなもので、上がり下がりを繰り返すということ。
また運は人を選ばず、誰にでも平等に訪れるということ。
ただし、その運をいかに生かすかは、その人次第だということ。
ベテランのディーラーは、プレーヤーの運の動きが手に取るようにわかるそうです。
そして運を引き寄せる方法というのもどうやらありそうなのです。
*
ギャンブルで勝つ確率の高い人は、やはり自分の得意な「型」を持っているとのこと。
カジノにはいろんな種類のギャンブルがありますが、例えば「クラップス」だけでしかプレーしないとか、「ブラックジャック」以外では一切賭けないといったやり方です。
カジノも会社の事業も、得意技に特化して勝負するといった点は同じだと思いました。
*
運の話からは少し離れるのですが、ディーラーの役割はいかにプレーヤーを楽しませるかであり、ディーラーはカジノ側の立場に立つというより、プレーヤーの味方だそうです。
カジノ側にとって一番具合の悪いことは、プレーヤーに大損させて2度と来なくさせてしまうことだからです。
*
運が上がってきたらその流れに乗り、運が下がってきたらそれに逆らわずゲームを止めるというのが基本中の基本です。
またマナーの悪い人は運を落とすとのこと。
ディーラーはプレーヤーの味方なのですが、マナーが悪いと応援する気にならないのです。
無論、プレーヤーとディーラーとの相性もあり、それは勝敗にも大きな影響を与えるようです。
*
ディーラーはお客さん(プレーヤー)がテーブルに近づいてきただけで、その雰囲気でこの人は勝てそうかどうかが何となく分かるといいます。
また面白いことに靴がキレイな人は運がいいのだそうです。
高級カジノであってもスニーカーで来る人は少なくないようですが、そんな時でもキレイなスニーカーだと勝負運に恵まれるとのこと。
ましてや革靴だと、ピカピカに磨き上げる価値は十分ありそうなのです。
*
*