書を持って旅に出よう 北京編 その9

今回の2泊3日北京の旅も、マイペースながら相当充実していたように思います。
個人旅行を一度体験してしまうと、パッケージツアは申し込む気になりません。
ただ個人旅行の場合は、都市から都市への移動や、郊外にある観光地への訪問が、交通手段の関係で難しい場合があります。
ドイツのロマンティック街道は、交通手段がネックになり、いまだに行けていません。

フランス料理の高級レストランだと、一人で入るのはちょっと躊躇してしまうし、食事の間も間が持ちません。
しかしながら中華料理だと、一人で食事をしていても別に不自由ではありません。
まわりのグループの会話に耳を傾けたりしていれば、けっこう楽しく過ごすことが出来るのです。
食事のまずい地域であっても、中華料理の味に裏切られることはほとんどありません。
今回まずかったということはないのですが、中国の高級中華料理店よりも、日本の中華料理店の方が美味しいことを確信しました(値段は下手すると中国の方が高いのです)。

故宮は総面積725,000㎡とのこと。
私は不動産屋なので、22万坪のほうがピンと来るのです。
ゴルフ場に必要な面積は約30万坪なので、ふつうのゴルフ場よりは小さいのですが、初めてここを訪れた人は、その「どでかさ」にドキモを抜かれるに違いありません。

故宮を見た後、共産党の幹部が住む地域である中南海にそって歩いてみました。
塀があって中は見えないのですが、番兵が立つ門の中を覗くと、高級住宅地的雰囲気。
故宮も広いし、中南海も広い。
足が棒のようになり、時々“もつれ”そうになりました。
北京も暑く、脱水状態になってはまずいと、小さな田舎の駄菓子屋さんのようなところでコーラを飲みました。
本当はミネラルウォーターの方がよかったのですが、中国の水はあまり信頼できなかったのです。