知的生活 その9 (経済編)

星野リゾート」という会社は、経営的に上手くいかなくなったホテルや旅館を再生させ、よみがえらせる仕事をしています。
これなども不動産の活用事業と言えなくもありません。
「人手のかからない累積経営」こそ、街の不動産店にとっての生き残る道だと、最近つくづく思うのですが、これも不動産活用事業であることには間違いありません。

人材それぞれに最適活用の道があるように、それぞれの不動産にも最適活用の方法があるはずです。
人(社員)がその能力や個性にそって、最高に活き切る場や役割を得られるようにしたいと思うし、同時に智恵を絞って、不動産が最高に活き切る姿をも追求していきたいとも思います。
自分(わが社)は一体どういう不動産と相性がいいのかも大事な点です。

個々の不動産との相性もあるのですが、キャピタルゲインインカムゲインとの相性もあるのです。
キャピタルゲインはハンティング型(狩猟型)、インカムゲインファーミング型(農耕型)とも言えます。
わが社の場合は、後者の不動産をじっくり育てていくファーミング型の方が、性に合っているように思います。

キャピタルゲインの代表とも言える株の世界であっても、世界一の投資家であるウォーレンバフェットや、日本一の投資家である竹田和平さんは、持った株を売らずに「じっくり育てている」といった感があります。
株には配当があり、それが今では利回りで預金金利よりも有利になっているケースが少なくありません(というより預金金利が低すぎるわけですが。むろん無配の場合もあるので例外もあります)。
株でもキャピタルゲインを狙わずに、インカムゲインを重視するという投資の仕方もあるということを知り「目からウロコ」です。