知的生活 その8 (経済編)

「勤勉は世界を救う」だし、「世の中は働いた者勝ち」だし、「いまだかつて勤勉でない者が大成した例(ためし)なし」で、勤勉こそ基本中の基本であることは間違いありません。
その「勤勉」に「不労所得」が加われば、鬼に金棒。
不労所得は時間によって形成されていくものだと思います。
即ち長い時間かけて「本業以外で収入を得る」システムを作っていけば、ムリはそんなに生じないと思うのです。

私の不動産の師匠が「若い頃からおカネの余裕が出来たら、ポツポツと小さなマンションの一室でもいいから買っていき、家賃収入の元を作っていくべきだ」と仰っていました。
株でも少しずつ購入し、長い間保有していく方法が、結局は一番有利なように思います。
不労所得の元」は長い時間をかけて形成していくべきなのです。
そのためにも若い頃から「そのつもり」でやっていかなければなりません。

例えばオーナー経営者の場合、「自分が働く」は最初の出発点ですが、次に「人に働いてもらう」、そして最後に「不動産に働いてもらう」という順番になります。
「勤労者」から「経営者」そして「投資家」への移行です。
それぞれ自分を変身させていかなければならないわけです。
一つの形に安住せず、世の中や自分の年齢によって変化させていくことの大切さ。

諸行無常」は「この世のものはすべて移ろいゆく」であり、「諸法無我」は「この世はすべて空から出発している」です。
諸行無常」も「諸法無我」も真実だと思うのですが、それを悲観的に捉えず、積極的に肯定し、常に身と心を軽くして変化に備え、「いま・ここ」を常に最大に活かしていきたいと思うのです。