知的生活 その10 (経済編)

「人手がかからない累積経営」事業には、例えばマンスリーマンションやコインパーキングがあるのですが、やはり「管理」側ではなく「オーナー」側に回らなければ、高い収益率は確保できず、収益の上がらないままバタバタするだけに終わる可能性があります。

オーナー側に回るには、物件の購入だけでなく、サブリースという手もあります。
コインパーキングをサブリースする場合は、土地の借上げが必要ですが、「借地の市場」はほとんどないので、この場合はコインパーキング適地を探し、地主との交渉作業があります。
つまり営業担当者が必要で、大規模に展開する場合は「累積経営」であっても「人手がかからない」とはなりません。

その点マンスリーマンションであれば、物件借り上げのための賃貸市場はしっかりと存在しています。
従ってマンスリーマンションに適した物件を「賃貸市場」から探し、通常の契約をして借上げればいいわけです。
賃貸市場から物件を選択し、ふつうに契約していくならば、営業担当はほとんど必要ありません。

マンスリーマンションは「都会型商品」だと思います。
地方都市ではなかなか事業として成り立ちにくいのではないかと思うのです。
マンスリーマンションをするなら圧倒的に東京。
その東京の中でもマンスリーマンションとして人気のあるエリアがあります。
また人気のある価格帯も当然あり、あまり高いとホテルと競合してしまいます。

マンスリーマンションの収益性は稼働率が勝負で、稼働率の低い物件は賃貸契約を解除したり、人気のエリアでは提供できる物件を増やしたりと、市場の動向に合わせて試行錯誤する必要があるようです。
そうすると自(おの)ずと自社と相性のいいエリアや価格帯が決まってきて、それを当てにしたリピーターが増えてくれば、経営的には楽になります。