テネシー州ナッシュビル

息子がテネシー州ナッシュビルに語学研修に行っています。
その息子からのメールが来ました。

ナッシュビルダウンタウンに出ると黒人が多くて少しびっくりする。
同時にタバコを吸ってる人間も多いような印象。
ナッシュビル自体は田舎なので、移動は自家用車かバス。
バスに乗っている人間はほぼ黒人で占められている。
だからダウンタウンのバスターミナルには黒人しかいないことの方が多い。

ナッシュビルテネシー州の州都だけれど、
ナッシュビルダウンタウンに出てもスーツを着た人間を見かけることはほとんどない。
ナッシュビルに来てからスーツを着た人を見たのは、この1カ月で15人ほど。
Green Hillsという高所得者が住んでいる地域の方が、ダウンタウンにいる時よりも、スーツを着た人間を見る確率は高い。
ダウンタウンではほとんど見かけない花屋さんもある。
高級車の割合も多い。
Green Hillsのショッピングセンターは大きくないけれど、店ごとにゆとりを持っておしゃれにつくられている。
ブランドのお店があったり、少し高めの子供服があったり、生活をワンランク上げるためのお店も多くあるから見ていて楽しい。
ただ本当に最低限の生活用品を安く求める人はウォルマートへ行く。
ウォルマートは24時間営業で、夜でも開いている。
ナッシュビルは田舎だけれど、いくつかのファーストフード店は24時間営業。

ナッシュビルは、みんなかなりノンビリしていて、ボランティア精神がすごいから住みやすい。
ビジネスで成功したいっていう思いより、何かの仕事につき、それなりの暮らしができればOKみたいな雰囲気。
とにかくノンビリしている。
昔、日本の自動車メーカーの人が、家族を日本に置いたまま単身赴任でナッシュビルの日本の会社に来て語学学校にも通っていた。
ナッシュビル出身の先生に言わせると「その人は何の目的で人生を生きているのか?」。
なぜ家族を連れてこないのかが理解できないらしい。
「仕事よりも、家族とノンビリ楽しく暮らせれば人生◎二重丸」みたいな雰囲気がある。

いま行っている語学学校の生徒はアジア人が多い。
次に多いのがアラビック。
アジア人の中でも韓国人が一番多い。
韓国人学生はみんな兵役を終えてから来ているようだ。
兵役を終えないと、長い間海外に滞在できないらしい。
韓国人は韓国人だけで固まって行動することがほとんど。

アラビックの人間はクラスの中でも、一番ヤンチャで子供っぽい人が多いような気がする。
国からお金の補助をしてもらっていて長期滞在がほとんど。
従ってモチベーションが低い人間もたまにいる。
ただアラビック以外の人間でも簡単に仲間として受け入れてくれて、出かける時も声をかけてくれたり、なにかと手伝ってくれたりする。
ご飯を作ったら一緒に食べないかとよく誘ってくれる。
そしてそれがけっこうおいしい。

日本人もたくさんいるけれど、おとなしい人間が多く、授業の態度も極めて真面目。
とりあえず授業中に英語以外の言葉を口に出しては授業の質を下げてしまうという気持ちが全員にある。
だから日本人がいても、授業の雰囲気が壊れる心配は全くない。
ただ失敗を恐れて発言する頻度が少なく、感情表現も他の国に比べてやや下手。
持っているジェスチャーやボディーランゲージの種類も少ない。
企業や官庁から派遣されている人も多く、日本人全般に知的な印象がある。

台湾人も数人いるけれど、日本人にメッチャ優しい!
最近の日本の文化とかにもすごく詳しい。
中国人は4人ほど見かけ、上海出身・香港出身・海外出身等。
アジア人は発音を聞くとどこの出身なのかが大体分かる。
日本・韓国・中国・台湾ともにハッキリと癖がある。
ちなみにアラビックがしゃべる英語は何を言っているのかがほとんど分からない。
スパニッシュが母国語の人も巻き舌がきつくて何を言っているのか分からない時がある。