仕事とは?

ビジネスとは「縁あって出会った人々をどうやったら幸せに出来るか」を考え、実践すること。
どうしてこんな簡単なことが今まで分からなかったのでしょう?
随分と長い遠回りをしてきました。
でももう大丈夫。

縁あって出会った人々とは、お客様は無論のこと、社員もそうだし、協力会社の人たちもそう。
家族だって究極の縁ある人たち。
自分の勝手気ままな満足のために、まわりの人々がいるわけではないのです。
縁ある人々を幸せにするために、知恵を絞り、汗をかく。
その過程で「自分」は無になっていく。
「我が我が」では、けっして自分自身も幸せにはなれないのです。

禅の最終的に求めるところは「自分を無にすること」。
長時間座禅をしなくても、仕事を通して自分を無にしていくことができます。
逆に仕事をすればするほど「我」がこびりつき、「我」がプンプンと臭ってくる人は、その仕事の在り方自体が間違っているのです。
禅に悟りというものがあるならば、仕事にだって当然あるわけです。
「自分を無にする」のが、苦痛や自己犠牲を意味するわけではありません。
仕事を存分に楽しむのが、仕事の究極の意義でありコツでもあります。

また仕事は、そのレベルが高度になればなるほど「楽しさ」がより濃く、より深くなります。
磨き上げた自分の技で、世の中をよくしていけるならば、そして喜ぶ人が一人でも増えるならば、そりゃあ楽しい。
高度な医療技術を持つ医者の方が、低レベルの医者よりも、より多くの人を救い、より難しい病を治すことが出来るのは当然のこと。
職業人であるからには、自らの技を常に鍛え、磨いていく必要があります。
その努力をせずして、仕事が楽しくなるわけがありません。

仕事とは自分を無にして、やるべきことを淡々とやっていくこと。
そしてその過程を存分に楽しむこと。
努力とは、イヤなことを一生懸命我慢してやることではなく、いかにやるべきことを楽しめるようにするかを工夫すること。
もっと言えば「イヤなこと、苦手なこと」をやるのではなく、「好きなこと、得意なこと」をやるのが仕事。
好きなことを存分にやっていける道がある。
こんな有難いことがあるでしょうか。