心とモノと両方豊かに

deguchi2008-01-22

ここ2日間ほど相当ハイペースで本が読めていたのですが、昨夜はストップ。
なぜなら夜に予定が入っていたからです。
ドイツ語のクラスなので納得なのですが、もしこれがつまらない会合のためだったら、ストレスがムチャクチャたまっていたはずです。

自分のために使える時間がたっぷりあるのは、王様の贅沢。
生活のためや、会社の維持のためだけに働かなければいけないとしたら、ちょっと寂しい。
しかし働くこと自体が楽しければ、これまた王様。
禅語で言う「随所に主となる」の精神と合い通じるところがあるように思います。

やる気と健康とサムマネーがあれば、人生の幸せは95パーセントクリア。
お金を忌み嫌っていては、お金は近寄ってきません。
お金は手段かもしれないけれど、幸せを運んできてくれる使者でもあるのです。
そんな使者は、やっぱり大切に扱わなければいけないのです。

渡部昇一先生のご本と若いときに出会ったのはラッキーでした。
物心(ぶっしん)ともに豊かになる方向に歩んでいけたからです。
渡部昇一先生は現代における知的巨人ですが、経済面での豊かさの大切さも十分に認識されています。
経済的に豊かでなければ、あれだけの価値ある蔵書は蓄積されなかったに違いありません。

清貧なんて、ちょっと凡人には難しいのです。
下手すると「濁貧」になってしまいがちです。
逆にサムマネーがあれば、生活にも心にも余裕が出てきます。
「恒産なければ恒心なし」は真理だと思うのです。

欲しいものが金額を気にせず買えるのは、すごく幸せなこと。
その幸せを素直に喜べばいいと思うのです。
むろん精神を堕落させるようなものにお金を使うのは論外ですが、贅沢自体はけっして悪いことではないと思うのです。
贅沢から文化が生まれ、そして贅沢によって継承されるからです。
例えば会席料理は日本が世界に誇る文化でもあります。
これも贅沢と言えば贅沢。
しかし食べる人がいないと引き継がれていきません。

文化の継承には、それを支える支持層が必要です。
ファンと言ってもいいし、語感は悪いかもしれませんが、もう少し高級になるとパトロン
ボランティア精神は母性愛。
それに対しパトロン精神は父性愛。
文化は余裕。
従って文化は後者から生み出されることが、圧倒的に多いように思うのです。

いいモノは心を豊かにします。
良いものを躊躇なく買えるだけの経済力があるのは幸せ。
前書きが随分長くなりました。
要は、書斎用に買ったソファがあまりに便利で快適なことを言いたかったのです。
いいカバン(どでかいリュックのようなカバン)を買い、いいパソコン(レッツ・ノートです)を買い、いい車を買い(ベンツではありません、エスティマです)、いい書斎のいいソファの上で本を読む。
まこと王様の贅沢なのです。