株のバーゲンセール

株が大幅に下がっています。
ある意味では、日本株のバーゲンセールみたいなもので、買いのチャンスなのかもしれません。
澤上篤人さんの本には「自分が応援したい会社の株を10年間は持つつもりで買うべきだ」とあります。
株は買ったら忘れてしまうことが大事なのかもしれません。
2,3ヶ月のスパンで売り買いを繰り返していては、儲かるものも儲からない。

澤上篤人さんは、相場の分析も時間のムダと言います。
四季報』を買ってきても、分かるのはせいぜい今後2年間ぐらいのこと。
10年のスパンで考えるならば、その間上がろうが下がろうが関係ないわけです。
株はむろん余裕資金で。
借入金で買ったりするのは愚の骨頂です。

日経平均が7,000円台に下がったことがありました。
その頃わが社も悪戦苦闘中で、私自身も株には全く興味がありませんでした。
最近の一番高値は小泉内閣のときの18,000円台ですから、仮に7,000円台の時に買い、18,000円台の時に売れば、どう考えても儲かったはずです。
「高値と安値とがそんなに簡単に分かるわけがない」というのが常識ですが、長い長いスパンで考えるならば、案外いい線いくのかもしれません。

経済は一種の「意志力を持ったエネルギー体」です。
霊的に観たときに、一国の経済も何らかの形をしているのかもしれません。
それがどういう大きさになり、どういう動きをしようとしているのかが見えれば、途轍(とてつ)もなく面白いでしょうね。
私も高橋亀吉是川銀蔵のように経済の真髄を掴みたいと願っています。
この人たちには「意志力を持ったエネルギー体」である経済の姿が、一種の霊眼のようなもので、実際によく見えたのではないかと思ったりもします。

私は地政学を研究していきたいと考えているのですが、それぞれの国も「意志力を持ったエネルギー体」であることは間違いありません。
ソ連などはやっぱり熊のような姿をしていたような気がします。
その熊が次に何の獲物を狙って動こうとしていたのか?
そういった観点で地政学を追求していったら、さぞかし面白いだろうなと思うのです。

何だか現実離れした話をしていると思われるかもしれません。
が、現に増田俊男さんなどは、自分が「資本の意思」になり切って考え、ずばりずばりと予測を的中させているではありませんか。

バブル崩壊後の日本経済は「失われた10年」と言われています(実際は優に15年かかりました)。
暗雲に覆われ、どんよりと曇ったあの雰囲気は忘れもしません。
しかし今の日本経済はあの頃とは随分と違ってきています。
上場企業はスリムに筋肉質になっています。
1,500兆円もの個人金融資産もあります。
貿易収支も資本収支も黒字です。
抜群の技術力を持った企業も数多くあります。
日本経済はそんなに悲観するほどのものではないことは、ちょっと客観的に考えればすぐ分かることです。
日本株、安値で仕入れて、昼寝かな」