経理や財務のことが分かっている中小企業の経営者は、案外少ないのではないかと思います。
決算書が読める経営者となると、10人に1人ぐらいではないでしょうか。
ある公認会計士が本の中で「上場企業の役員だと、当然ながら決算書が読めるものだと思っていたら、全然そんなことがなかったので驚いた」と書いていたので、中小企業だけでなく大企業でも実情は同じようなものかもしれません。
私はサラリーマン時代に、経理部にいた後輩と、会計のことを一緒に勉強したことがあります。
この後輩はサラリーマンのまま税理士試験に合格し、のちに経理担当役員に出世しました。
会計の勉強が面白かったので、その延長で、経理学校で夜間に簿記を習いに行きました。
ただしこれは非常に苦学だったことを覚えています。
おかげで日商簿記2級に合格し、この知識はその後、大いに役に立ちました。
ある税理士のセミナーが面白そうだったのですが、日程の関係で受講することができず、そのかわりにその税理士の本を、5,6冊購入しました。
結果、その税理士の言いたいことが全部理解でき、当社に「経理革命」をもたらしました。
すなわち経理業務をすべてアウトソーシングし、銀行を1行に絞り、その通帳をチェックするだけで資金繰りがすべて分かるようになったのです。