東京クルマ旅 その3

池袋で会った税理士さんは「闘う税理士」という
キャッチフレーズを持っています。

田舎から出てきて、ソバ屋で住み込みで働きなが
ら、税理士の勉強をし、資格を取得したという
「怪物」です。

今では職員数が50名ほどもの会計事務所になって
います。

土曜、日曜もオープンしている会計事務所なんて、
あまりないのではないでしょうか。

何よりも不動産投資の実践家でもあり、不動産
資産140億円、借入れ110億円というのには驚く
ほかはありませんでした。

この人の場合、仕事が好きでたまらなく、また
「ブランド力」が確立しているので、この人に
集中して相談者や顧客が集まってきます。

現に、縁もゆかりもない私がネットで面会を申し
込んでいるくらいです。

税理士事務所に関わらず、中小企業の場合は、
トップが集客し(つまりお客さんをガッチリつかみ)
その仕事をスタッフに回してこなしていくという
方法が一番いいのではないかと思います。

もしスタッフがこなす仕事力が弱いのであれば、
アウトソーシングしてしまえばいいわけです。

会社を大きくしていくことに生きがいを感じる
経営者は多いと思うし、またそれが間違っている
とは思わないのですが、時代は「会社組織の少人
数化」に向かっているのではないかと感じています。

こんな「やり手」の税理士さんでも、4,5年前に
資金繰りに窮し、かなりのピンチに陥ったという
話を聞き、考えさせられました。

納税資金まで銀行から借入れしないといけない
事態が続いたとのこと(もし銀行が拒否すれば、
そこで万事休すとなってしまいます)。

コンサルを受けに行った私が勝手にコンサルする
のも何ですが、顧問先を上位30%に絞り、あとは
今の従業員に任せて独立を促し、スタッフ数も15
名程にしないと、あとを継ぐ息子さんが大変です。

所有するマンションも借金の110億円分を売り払い、
あとはピカピカの無借金物件だけを残すというのが
正解ではないかと感じるのです。