ある公認会計士が言っていたことですが、上場企業の役員でも決算書が読めない人が結構いるとのことです。
中小企業の社長で決算書が読めない人がいることは知っていましたが、上場企業でもそうだったのですね。
京セラの稲盛和夫さんは若いころから、経理で分からないことは徹底的に担当者に聞いて覚えていったそうです。
一倉定先生によると、社長で「数字に弱い」と言っている人がいるが、これは「運転手が運転が下手だ」と言っているのと同じことだとのことです。
営業畑出身のイケイケ・ドンドンの社長が数字を見ずして経営すると、どこかで破綻するというのはよくあるケースです。
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ストックビジネスでない、フローばかりを追いかけるビジネスだと、いつまでたっても蓄積というのが築けません。
不動産業で言うなら、売買仲介がフロービジネスの典型で、今月いくら契約を上げていても、来月になればまたゼロからのスタートになります。
賃貸管理であるならば、管理物件を増やす努力を重ねていけば、毎月、既存の安定収入に新規の賃貸管理料がプラスされます。
過去の努力がそのまま持ち越せるわけです。
ということで、同じ努力するならストックビジネスで頑張ったほうが圧倒的に有利だというわけです。
ただしフロービジネスで「ハデに活躍するのが生きがいだ」などという場合は、また別の話になります。