コメディアンの萩本欽一さんは、かつて視聴率30%台の番組を3つ持ち「視聴率100%男」と呼ばれていました。
が、それは5年間ほどの話で、40歳代になると明らかに視聴率が下がり傾向を示したそうです。
そこで、自らすべての番組から降りたとのこと。
欽ちゃんは日本最高のコメディアンの1人であることは間違いなく、そんな人でもピークの期間はわずか5年ほどしかなかったことを知ってショックでした。
芸能人に限らず、あまりに早く人生のピークを迎えてしまうと、あとが大変です。
プロ野球の選手などは20代でピークが来てしまいます。
引退後は野球の世界しか知らないことが普通で、むしろ社会人としてはかなり遅れたスタートになってしまいます。
だのに贅沢だけが身についているとしたら、その後は極めて厳しい生活環境になるのは目に見えています。
ビジネスの世界でも、若くして成功し、上場したり、あるいは会社を売却したりして多額の資金を得ることがあります。
が、成功し続けることは難しいのです。
「過去の成功体験」と「驕り高ぶり」だけを持っていては、相当危なっかしい人生になりそうです。
商売はやっぱり「牛のよだれ」が一番のようです。
いいときも、悪いときも、「やるべきこと」を淡々とやっていく生き方でありたいと願っています。
一瞬の花火で終わるようなことはせず、ピークを迎えようが迎えまいが気にせず、過程(努力)を存分に楽しむことが「成功人生」の要(かなめ)だと思うのです。