利害関係は何もないのに、私にはなぜか「アンチ徳川」の気持ちがあります。
日本史の本を読んでいても「関ケ原の戦い」や「大阪夏の陣・冬の陣」では、必ず豊臣方を応援している自分がいます。
全国の戦国武将がトーナメントのようにして、一斉に天下を目指したのですが、最後に残ったのが信長であり、秀吉であり、そして家康でした。
信長が生きていれば、当然天下を取っただろうし、もう20年長生きしていれば相当日本史が変わったのではないかと思えます。
日本史どころか、ひょっとしたらアジア史全体が変わったような気がしてなりません。
最後に家康が天下を取り、そしてそれから265年ほど幕府が続くわけですが、それは最初から天(宇宙)のストーリーとして定められたものだったのかどうかはよくわかりません。
徳川幕府は「徳川家」だけのことしか考えず、国の発展や国民の幸福などは一切考慮に入っていません。
箱根に関所をつくったり、大井川に橋を架けなかったり、意味のない「大奥」を設けたり、まるで発展途上国の独裁者がやるようなことばかりしています。
鎖国政策のもと、長い停滞と安定が続きました。
立派な人物が将軍になったわけでもなく、人よりも犬を大事にした将軍や、まともに口もきけないような人まで将軍になりました。
財政状態もトコトン悪くなっていき、ペリーが来た頃は無能な官僚主義だけが蔓延(はびこ)っていた感があります。
あのまま徳川幕府が政権を維持していたなら、外国の植民地になっていた可能性が”かなり”高かったのではないでしょうか。