意外な事実

ここ数年、日本における年間死者数は、概ね135万人~139万人の間で推移しているのですが、高齢化の影響で毎年2.2万人ずつ増えてきていました。

 

コロナ下の2020年は、さぞかし死者数が増えたと思われるのですが、意外や意外、減っているのです。

 

正確に言うと9373人減少しています。

 

普通なら2万人増えていてもおかしくないのに、逆に1万人減っているので、いわば予想よりも3万人も死者が減っていることになります。

 

この原因は、例年「普通のインフルエンザ」で1万人もの人が亡くなっているのに、それが“ほぼ”皆無になったからです。

 

ウィルスどうしでも熾烈(しれつ)な戦いがあるようで、ここ2年間ほどはコロナが他のインフルエンザに圧勝してきました。

 

コロナは弱毒性なので、広まるのは速いのですが、症状は軽いのです(むろん免疫力が低下している場合は亡くなることもあります)。

 

コロナに対する反応は人によってさまざまですが、観察していると、テレビをよく見る人ほど怖がっているようです。

 

恐怖心を煽(あお)ることで、その存在価値を高めようとしているメディアの罪は大きいと思います。

 

私はコロナそのものよりも、コロナで変な方向にどんどん突き進んでいく世の中を見ている方が余程怖かったのです。