小さなことにイライラしたり、いちいち凹(へこ)んだりしているほど、人生は長くないのです。
下層の身分から天下を取った秀吉の辞世の句は「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」です。
日本史上最高に成功したと思える人生ですら「夢のまた夢」なのです。
私はもうすぐ69歳ですが、これが長かったかと言えば“とんでもなく”、一瞬に過ぎ去った感があります。
「95歳までバリバリの現役で頑張る」などと宣言しているのですが、仮に実現したとしても、あっという間に95歳になってしまっているに違いありません。
そんな短い人生なのに、イヤなことをしたり、不快なことを考えていたりする時間がもったいないのです。
淡々と「やるべきこと」をやっていくのみです。
そしてそれを楽しむことが、とても大事ではないかと思うのです。
「やるべきこと」や「やりたいこと」を(欲張って)あまりに持ちすぎると、今度はそれがストレスになります。
私の場合は「やるべきこと」を「読書」と「語学」と「投資」の3つに絞ったのですが、この選択と集中をしてから、がぜん人生が上昇機運に向かったように思います。
もっと言えば、この3つを「やるべきこと」などと思わずに、いっそのことすべて趣味にしてしまってもいいかもしれません。
「投資」だって「収益物件のコレクション」(という趣味)に言い換えようかと思っています。
ただ「ちょっとくらい仕事らしきものがないとカッコ悪い」という「昔人間」的価値観もいまだ持っており、これを捨て去ることから始めるべきかもしれません。