「一番強いものが生き残るのではない。変化する環境に一番合わせたものが生き残る」というのは進化論の要諦ですが、会社でも全くその通りです。
私の理想の会社像は地道に根を張り、息長く幾代にも続けていくというものですが、そのためにも時代に合わせて変化していかないといけないわけです。
社長が見栄を張ったり、ブームに乗ってしまったりすると、途端に会社が続かなくなります。
事業を大きくしなくてもいいから、いかに早く自分が得意なものに特化していくかが一番大事だということに、やっと最近気がつきました。
とっくにITやDXの時代が来ているのに、それらについていけない自分がいます。
私も勉強好きな方ですが、ITやDXはいくら勉強してもサッパリ分からないという泥沼に足を踏み入れています。
ならばITやDXはソコソコにして、いっそ自分が好きで得意な分野だけをやっていけばいいのではないかと居直っているところです。
会社の維持管理費や、家族の生活費が稼げれば「御の字」で、会社を大きくさせることなく、また当然ながら倒産させることもなく、健全な財務体質を維持しながら、牛のよだれのように商売していけばいいだけの話かもしれません。
そう考えると非常に気が楽で「95歳までバリバリの現役で頑張る」などと粋がっていますが、それにしても多分あっという間に時間が過ぎてしまうのではないかという気もするのです。
つまり「悩む必要はない」ということでもあります。
これから歳を重ねるごとに「すなお」な心が極めて大事になってくるように思います。
頑固や意固地な気持ちを持っていては時代にも人にも上手く対応できないのです。
素直な気持ちに柔軟な頭。
人生の後半戦はこれでいきます。