わけあって、絶滅しました。

『わけあって、絶滅しました。』という本を読み
ました。

今まで地球上に存在していたのに、絶滅した動物
のことが(ユーモアたっぷりに)書かれています。

なぜ絶滅したかの理由は様々なのですが、ちょっ
と企業の絶滅(倒産)にも似ているような気がし
ました。

「こうすれば絶滅しなくてもよかったかもしれな
い」という策も、それぞれの種に対し書いてあり、
一番印象に残ったのが「もう少しカラダを小さく
しておれば、生き残れたかも」というものです。

なまじ大きいと機動力に欠け、また食料の確保も
大変になります。

わが不動産業界を観察しても、大きくなり過ぎた
がために潰れたところは数多いのです。

生き残りに失敗した理由の中には「間違った場所
に生活圏を移動させてしまった」というのもあり
ました。

つまり自社の得意でない商圏や分野で頑張っても、
生存は難しいというわけです。

「強者が生き残るのではない。うまく変化するも
のが生き残るのだ」というのは、進化論の要(か
なめ)の論理なのですが、会社だって全く同じこ
と。

市場の変化に合わせて自社を変えていかなければ
ならないわけです。

もし何らかの都合(例えば経営者の老齢化)で変
化できないのであれば、会社自体の売却という手
もあります。

ストックビジネスは、安定収入が見込めるといっ
たメリットだけでなく、その事業自体を売却でき
るという特徴を持っています。

いろんな事業がありますが、その事業をいかにス
トックビジネス化させるかというのは、極めて重
要な経営上のポイントだと思うのです。