メーカーになれ、オーナーになれ

クルマの中でビジネスセミナーのCDをよく聴き
ます。
時たま、よいCDに出会うと、その内容のスゴさ
にしびれながら聞いていることもあります。

先日聞いたCDでは、仕入れた商品ばかりを売っ
ている小売店は、実店舗・ネット店舗ともに、
早々やっていけなくなると説いていました。

商品が同じだと、もうアマゾンに勝てないからです。
独自で作り上げた商品の販売でしか、小売店
生き残ることができないというわけです。

極論言うと「メーカー側に回らないと、生き残れ
ない」とのことです。
あるいは他で受けられないサービスを提供するし
か方法はないわけです。

そのCDを聴いてから「わが社でしか打ち出せない
商品やサービスは一体何だろう?」とずっと考え
ています。

「得意技を徹底的に磨く」と言い換えてもいいの
ですが、その「得意技」がなかなか分からないの
です。

「メーカー側に回れ!」などというのは、とっくの
昔に消え去った考えだと思っていたのですが、ITや
AIの発達によって、またそのような時代が舞い戻って
きたのかもしれません。

私は不動産業界で長い間働いていますが、仲介や
管理などという仕事よりは、できるだけ「オーナー側」
に回る方が有利だということを感じています。

一時期流行った「持たない経営」ではなく、
「持つ経営」の方が案外いいのではないかと思える
ようになってきました。
無借金の「持つ経営」なら、なおさらいいわけです。

昔、バブルが崩壊して大ピンチに陥った人が、あと
から回顧して言っていましたが「所有物件の価格が
暴落しても、それが収益物件であるなら何とかなる。
が、もしその時に収益を生まない不動産をたくさん
持っていたら再起不能だった」とのことです。