上り坂・下り坂・まさか

普段の生活の中でも、運気の良い時と悪い時との
波があります。

会社経営などをしていると、それが“もっと”大きな
波となって現れてきます。

「上り坂・下り坂・まさか」とはよく言ったもので、
上り坂で調子に乗っていたり、下り坂でヘコんで
いたりしているときに、予期もしない「まさか」に
襲われることがあります。

予想もしない「まさか」なので、当初は対処の仕
方すら分からないわけです。

解決法が分かっているようなものは、そう心配い
らないのですが「いったいどうしたらいいのか?」
や「これからどうなるのか?」などの不安に慄
(おのの)くことも“しばしば”なのです。

そんな時、ほかの経営者はみんなどうしているの
かを一人一人に訊いてみたい気もします。

経営コンサルタント一倉定先生が「売上さえ上
がっていたら、会社の問題の95%は解決している。
あとの5%は人事やそこらの問題だ」と仰っていま
したが、その売上が激減することだってあるので
す。

そうすると一挙に95%の問題が“のしかかって”
きます。

1989年をピークとしたバブルの崩壊後、不動産仲
間たちと会う機会があるたび「今の売上が続くと、
うちの命運はあと〇ヵ月」といった話をよくして
いたものです。

いま思い出しても冷や汗が出てきます。

仮に売上激減の「まさか」が来ても、財務内容が
優秀なら逃(のが)れ切る確率は高くなります。

P/Lは外部要因によって大きな影響を受けますが、
B/Sは自分の意志で変えていくことができます。
(ただし長い年月が必要かもしれません)

伊勢神宮に参拝に行きだしてから「まさか」の回数
が減ったような気がします。

また例え「まさか」がきても、ほどなく解決できて
しまえるのです。

天照大神(アマテラスおおみかみ)のパワーで
「まさか」が弾き飛ばされていく感じです。